1995年(平成7年)4月14日付けの朝日新聞国際衛星版のコラム「地球大通り」で、”ボリショイバレエ学校教師”として中川三千代(小坂三千代)の活動が紹介されました。


地球大通り(修正版)

 

 

 

 (本文)

ボリショイバレエ学校教師  小坂三千代さん

「例えばつま先を曲げて立つクセがあるのは、日本の生徒だけなんです」。基礎のしっかりしたバレエ教育を、日本にも伝えたいという。
 商社員の夫とともにモスクワ滞在11年。旧知のゴロフキナ・ボリショイバレエ学校校長から「家でぼーとしているなら手伝って」と言われて、アシスタント2年の後、外国人では初の正式教師となって2年目になる。
 日本からの留学生も増え、いま約10人。経済危機で国からの補助が途絶えたため、生徒数約600人の同校の経営には、約50人の留学生の授業料(寮費込み月間約13万5千円)が頼りだ。
だが、カネさえ出せばという生徒では、水準が低下する。幅広く才能を集めるため、この夏に日本の留学生のオーディション・ツアーを実現しようと企画を練っている。
 今年のローザンヌ国際コンクールの批評として、バレエ雑誌に「十分な基礎の指導を怠ったたまま、高度のテクニックを要求する日本のバレエ教育」と書いたら、学校にまで文句を言ってきた人がいた。
「日本でボリショイバレエというと、スターのニーナ・アナニアシビリにだけ人気が集まる。でも、海外公演ばかりでレッスン不足が一目で分かるんですよ」。日本のバレエ界の甘さを指摘する。
       (モスクワ・森 信二郎)

 (こさか・みちよ 高校2年でレニングラード・バレエ学校に留学。外国人としてただひとり「ゴロフキナ・メソッド」を学ぶ。)

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